2011年09月08日

セシウムタバコの恐怖。JTがタバコを検査、セシウム検出。だが“社内基準値”(JTが勝手に決めた基準)以下だから大丈夫宣言。ただしプルトニウムはスルー。タバコ業界では50年も前からわかっていたポロニウム含有についても一切記載せず。震災の国難だけでなく、国際的な訴訟を受けて巨額賠償金のリスクを抱え、日本そのものの破綻の憂き目さえ作るJT経営陣の異常性。説明責任を果たし、該当の葉を使う製造物には「セシウム・プルトニウム・ポロニウム等の放射性物質が含まれるタバコ」と明記せよ!

タバコに放射性物質は含まれてましたが、(安全の基準として十分か不明な)「JTの社内暫定基準値」を超えませんでした、という発表をしました。

国の定める食品の基準値と同じ数値にしてますが、それ自体が安全か不明で、更に食品でもない&元々安全ではないタバコに対して適切かどうかは不明です。

元記事:JT、一部の国産葉たばこの放射性検査を実施 | 国内 | 特集 東日本大震災 | Reuters
元記事:2011年 国産葉たばこに関する放射性物質の検査について | JTウェブサイト
黄色種葉タバコの放射性物質検査結果=JTが勝手に決めた基準値以下だがセシウムだけで無視出来ない数値を検出(表)
追記
都道府県別環境放射能水準調査の測定結果(福島県)の修正についてのように、実際には当初の発表より実は10倍以上放射性物質が多かったという例も実在する。
追記2
2011年末に厚生労働省が、食品に関する放射性物質の暫定基準値を見直し、一般食品を1キロ当たり500ベクレルから100ベクレルにした。食品衛生法による義務化は2012年4月より。JTは2012年3月になって、タバコも食品に合わせて500→100Bqへと基準変更。(飲食と吸入では、後者の方が明らかに実効線量が多いため、危険性が高い。)

東電と同じような独占・利権・マスコミに強い企業であるJTの信頼性は低い。

JTは以前から、自社にとって都合の良い数字や、御用学者の研究(まともな場で発表されてない、フォローや追試などがされてない陳腐な研究含む)ばかりを、タバコ擁護のために強調(関連団体や社員OBの出版物などを通したプロパガンダ)してきた。

そういった行為を見るに、JTの発表というものは、社会通念上、信用出来る数値だと考えるのは軽率だと判断します。


元から有害で危険なタバコに、消費者(喫煙者)が安全を求めているのか不明ですが、一応は調べて発表はしたから社会的責任は果たしたぞ、ってポーズなのでしょう。(喫煙者が気にしなくても、周囲に影響する副流煙を出す時点で問題。)

最近はコンプライアンスとか五月蠅いから、自主的にやってやったぞ、という事なのでしょうが、過去の罪は軽くならない。

例えばタバコ会社は50年も前から、タバコにポロニウム210が含まれている事を認識していました。他にも鉛210、ラジウム226なども含まれている(ポロニウム以外の2つも50年前からわかっていたかは不明)。含まれなくなったという発表もなく、葉タバコや土壌などの栽培管理なども基本的に変わらないので、含まれなくなる事は通常の科学的知見からはありえないので、物理法則でも変わらない限り、今もポロニウムなどは以前と変わらずに含まれているのは間違い無いでしょう。

JTはポロニウムが含まれていたという重大な事実、ポロニウムが含まれる事を認識していながら、正式に記者会見を開くなどの発表をしませんでした。

しかし他の企業なら、製品にそんなものが含まれていたら大騒ぎ、製品回収は必須、マスコミにたたかれ廃業の可能性も高いです。実際、中国製玩具から基準値以上の鉛検出で回収騒動などは少なくない。しかし、口に含むかもしれない中国製玩具に比べ、タバコは確実に口に含むのに、回収しない何も騒動にならない、という異常性があるのです。

JTは聞かれるまでずっと黙っていた上に、マスコミも(JTが大スポンサーだからか?)黙ってるままでした。

JTという会社の体質と脅威が垣間見えます。原発事故の直後に、反原発や脱原発を口にした人は、TV業界から干されたのと同じような圧力があるのでしょう。

元記事:ポロニウムがふつうのタバコに含まれていた『週刊現代』(2007年1月6・13合併号)
タバコにポロニウムが含まれていることは承知しています。

元記事:マイルドセブンに「ポロニウム」 JT「入っていないと言い切れません」:MyNewsJapan
にて、山中氏がJTに問い合わせたところ、
「(ポロニウムは)国際的に認知された測定方法がないため、私どもも測定技術を持っていないものですから、測定していないのでわからないです

と回答。週刊現代には、はっきり入ってる事を認めてる一方で、電話は言葉を濁した当たり障りのない回答ですね。

不思議な事が起こった!
元記事:東電:プルトニウム量は未測定、絶対ないとは言えず−福島原発敷地内 - Bloomberg.co.jp
東京電力は27日昼の記者会見で、福島第一原発の敷地内にプルトニウムがある可能性について、「プルトニウムはアルファ線だが、どれぐらいの量があるかを測定する装置を当社は持っていない」と述べた。その上で、プルトニウムが出ている可能性があるということか、との問いに、 「測定していない以上は、絶対ないとは言えない」と答えた。

回答がそっくりです。

同じ人かグループによって書かれたマニュアルでも存在するのだろうか。あまりにもそっくりな回答。(実際に東電はこの回答の約一週間前に測定を行ってます。プルトニウムが土壌などから検出もされています。)

元記事:原子力資料情報室(CNIC) - ポロニウム-210
放射能の測定
試料を分解し、ポロニウムを分離して測定試料をつくり、シリコン半導体検出器でアルファ線を測定するのがふつうの方法である。床の表面などにあるものを検出するには2cm以内に検出器を置かねばならない。体内に入っている量を決めるには、排泄物中の放射能を測るバイオアッセイによる以外の方法はない。
ガンマ線の測定も考えられるが、放出比率がアルファ線の約10万分の1なので、100万ベクレル以上が存在する汚染現場の調査ででないと役立たないであろう。

この記事によれば、「このように測定するのがふつう」と呼べる測定方法はあり、十分確立されてそうな書き方ですね。

そもそも、JTも東電も、多数の研究者や研究機関を自社グループで抱え、御用財団で学者を抱え、有り余る金で調査も外部委託可能なのに、一体この連中は何を言ってるのだという話になる。一般人が知らないと思って、平気でしらを切る。

前からJTと東電は、会社規模も近いし、独占&利権で大儲けも類似、スポンサーの立場でメディアに圧力をかけ、御用記者や御用学者たちを抱え、やり口が似てると何度かツイートしてましたが。放射性物質への回答も酷似。もしかしたら指示を出してる人やグループが同じなのかもしれませんね。


タバコ会社は嘘をつく事や、本当に伝えるべき事を伏せて発表するのが得意なようで、それも慣例化してるようです。

セシウムやヨウ素の測定は出来たのに、ポロニウムだけ出来ない(というより自主的にしない?)、そして今回の発表でもあたかも無かった事のように何も発表しない。徹底した隠蔽と社会性の欠如した腐敗が垣間見える対応でした。

またプルトニウムについては何も触れていません。原発では「コバルト60」「プルトニウム239」なども生成されているはずです。セシウムが検出されてるという事は、当然ながら他の放射性物質も飛散して葉タバコに付着していると考えられます。数々の報道で、原発事故以来プルトニウムが拡散され検出された事は周知の事実。

さて何故プルトニウムの話をするかというのも、プルトニウムは非常にタバコ会社にとって、デリケートな問題になります。

ポロニウムもプルトニウムもアルファ線を出す=内部被曝で危険な物質。タバコはわざわざ口に咥えて吸引する麻薬ですから、このアルファ線を出す両者を体内に取り込むにはうってつけの道具です。肺は他の臓器と違って、尿や便などで排出するという機能を持ちません。飲食による摂取よりも、吸引の方が実効線量も多くなります(だから食品と同じ基準にしても全く安全では無いわけです。)。

喫煙者がこれら事実を全て知った上で、自己責任で喫煙するだけなら、あくまでもその喫煙者個人とJTの間というミクロな範囲では問題無いかもしれませんが、殆どの喫煙者はこの事実を知りません。加えて、副流煙を吸わされる全くの他人の問題が出ます。

タバコの主流煙も副流煙も、物理法則に従って喫煙者の肺にも非喫煙者の肺にも入ってきます。

そして下の動画の中〜後半では、京大の小出教授が世界の複数の放射性物質研究者によって、喫煙者の場合はプルトニウムによって非喫煙者の数百倍も肺がんになりやすいデータを提示しています。

このデータは、原発推進派も反対派も、プルトニウムの吸引によって特に喫煙者は肺癌リスクが高まる事を示唆しています。



このプルトニウムを飲んでも大丈夫と言う大橋氏でさえ、プルトニウムが肺に入ると肺がんになる事は認めているそうです。飲んだ場合は尿や便で排出できるという彼でも、肺組織に付着するから排出機能する道理が無い事を認めているということです。

この動画でも言及してるように、原発推進の研究者も原発反対の研究者も、プルトニウムで発癌する事と、喫煙者は非喫煙者よりもずっと発癌しやすい事は共通した研究結果です。

一般人の私が簡単に知ることが出来るプルトニウムとタバコの関係、これを多数の医学にも科学にも精通した研究者たちを自社グループに抱えるJTが、知らないはずはありません。

もし、この国の事や国民そして顧客の事を考えるなら、必ずプルトニウムについても調べるはずだし、何らかの発表があるはずです。金のこと、儲けること、それだけしか考えず倫理が無いなら、セシウムを調べてポーズを取っても、プルトニウムについては、大々的に指摘されるまではすっとぼける事でしょう。

JTが取った対応は後者です。

なお、原発事故以前より、喫煙によって内部被曝が起きる事が、「喫煙によって肺がんになるメカニズムの要因」だという研究は出ていた。岡山大の中村栄三ら研究チームによる。

喫煙やアスベストによって肺がんになる要因として、肺組織中の含鉄タンパク質小体へラジウムが蓄積し、そのラジウムの蓄積がホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫やほかの悪性腫瘍の原因となる事があげられている。

余談ですが色々と調べてると「肺癌の原因はプルトニウムでタバコは関係無い」と主張するサイトなどが出てくる。しかしソースはタバコ会社関係者による発言(妄言)くらいで、喫煙者が非喫煙者よりずっと高リスクな理由など、重要な事は何故かろくに説明せずじまい。

タバコ会社に煽動された人がサイトを作ったのか、タバコ会社関係者が自ら作ったサイトなのか、どちらかは不明ですが…うさんくさいものが出てきます。

それにしても、JTはよくよく放射性物質と縁の深い会社ですね。

2000年の12月には、JR高槻駅でJT社員が放射性物質をばらまいた事件(JT研究員、JR高槻駅構内で放射性物質ばらまき高槻JTバイオ施設情報公開訴訟を支える会)がありました。何故これほどの事をやっても、社会的制裁が与えられないのか、財務省や利権や天下りの、恐るべき力を見せつけられた気分ですね。


国内でも酷いものですが、世界に対しても酷い事になりかねません。

JTは世界第三位のタバコ会社です。

JTは、日本の政治家と密な繋がりを持ち、官僚の天下りを受け入れ、日本政府が株式を50%も保有して経営に関係を持つ、という構図から、経営の責任の一部は日本政府にあるという解釈も可能です。というかそのように考える方が普通でしょう。

先進国で政府がタバコ会社と深い関わりを持つのは日本くらいです。日本政府もJTと一緒に、責任の対象であるとして、いつ訴訟対象となるかわかりません。

世界の先進国では、タバコ会社に対する訴訟が相次いでいます。(先進国でタバコ会社を訴えるのは、国や喫煙者です。日本は国と喫煙者がタバコ会社を擁護しようとする異常な構図。喫煙者はニコチンの奴隷に、国は天下りや税収という目先の利益の虜に、となってしまっているので正常な判断が出来ないのです。)

例えば、タバコ会社に対して、アメリカでは20兆円規模の史上最大の懲罰的罰金が科されました。

JTがセシウムとプルトニウムが入ってると知っていながら、製造と輸出を行えば、海外での訴訟リスクが高まります。

もし日本政府がJTによる放射性物質拡散を規制しなかったという事で何らかの罪を問われ、懲罰的罰金が科された場合、その支払いは我々国民の税金によって行われます。

日本はタバコ規制枠組み条約に署名し、憲法の規定では国際条約を誠実に守り実行する義務があります。これを怠っているので、訴訟対象となった場合、国際的にも弁護されることなく懲罰を受ける可能性は決して低いとは言えないでしょう。

直接訴訟の対象とならなくとも、日本では巨大企業の経営危機に対して税金を吐き出す事があり、これが日本の名誉を貶め、復興を妨げる事にも繋がる。

以前からもそうでしたが、葉タバコからセシウム検出後のJTの経営判断は、この震災で苦しむ日本を、更なるどん底に突き落としかねない、極めて危険な行動です。

mildcesium.jpg
posted by 美人薄煙 at 00:32 | Comment(0) | 調査/研究/医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※特定記事に対するコメント以外は、問い合わせをご利用下さい。チェック頻度が低いので即日の反応など期待せず数日程度は待って下さい。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。